恐竜の話題(論文紹介): (3)育児恐竜【簡易版】

2015年9月8日火曜日

(3)育児恐竜【簡易版】




恐竜は子育てをしていた? 鳥類のオスによる育児の起源は恐竜というのは本当?



爬虫類の中でもワニは母親が土の中に産んだ卵を外敵から守り、さらに卵から出てきた子ワニにしばらくの間は付き添います。鳥類ではヒナが独り立ちするまで親が甲斐甲斐しく世話をします。ワニと先祖をともにし、また一部は鳥類へと進化した恐竜ではどうであったのでしょうか?

化石を調べることにより、恐竜のこうした行動も推測できるようになっています。
多くの恐竜の卵は土などに完全に埋もれていたらしく、こうした場合には親が卵を抱くことは考えられません。しかし、鳥類に比較的近い恐竜の中には卵の上部は空気中に露出していたらしいのです。また、これら恐竜の中には砂嵐に巻き込まれたらしく、巣の上で抱卵する格好で化石になったものも知られています。
巣の中にまだ幼い恐竜の化石が何頭もまとまって見つかったこともあり、これは親によって孵化後も守られていたはずだと考えられています。
巣の上で化石になった恐竜の化石の骨の内部構造を調べてみたところ、この親がオスではないかと推測される研究結果があります。

鳥類の中にはもっぱらオスがヒナの面倒をみるものがいますが、その起源は恐竜にあるとする説を出した研究グループもあります。しかし、これについては、その後異論が出ています。
もう少し詳しい解説は【詳細版】のその1その2 をご覧ください。


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